言語療法、作業療法、理学療法
言語聴覚療法(ST)
コミュニケーションを諦めない
声が出ない、体が動かない、そういった患者様がたくさんいらっしゃいます。一人一人の患者様に合ったコミュニケーション方法を一緒に考え、文字盤や意思伝達装置を選定します。口から食べる楽しみも、摂食嚥下評価・訓練でサポートしています。
- コミュニケーション支援
残存機能や今後の経過を評価・予測し、様々な種類の文字盤から適切な物を選定します。
また、PC型や日常会話型などの意思伝達装置も個人の希望に合わせてご紹介しています。
インターネットに接続すれば動画視聴やご家族とのメールなど、活用の幅が広がります。
視線操作対応の機器もあります。
- 各種スイッチ
PC操作などに使う特殊スイッチ(左)も豊富な種類の中から使い易い物をご紹介します。
ナースコールも一般的な押しボタンの他、弱い力でも操作できる物や、首や足などで押せるものなどのご用意もあります。(右)
- 摂食嚥下
お食事を経口摂取される方には摂食嚥下評価を行い、より安全に召し上がって頂けるようサポートしています。
また、毎食の経口摂取は難しくても、定期的にお楽しみとして召し上がる方の評価・訓練も行っています。
作業療法(OT)
“その人らしさ”を表現する
主に上肢・手指のROM訓練・機能訓練・筋力維持訓練を行うとともに、認知面・心理面へのアプローチも兼ねて、手工芸等を実施しています。また、長期療養におけるQOLの評価尺度の検討をしております。
- 園芸療法
種を播く・土をいじるという手を使った作業や、出来ない患者様には、播き方を教えてもらったり、収穫した野菜の調理方法を教えてもらったり、患者様に指導者としての役割を持って関わってもらいます。
- 作品づくり
カードなどの作品作りも、色や形を一緒に選択したりメッセージを聞いたりしながら行い、それをお孫さんにプレゼントする等、入院生活の中でも、家族としての役割やコミュニケーションを継続してもらう形で作業療法を提供しています。
- 外来リハビリ
外来リハビリでは、ADL面への介入、自助具・福祉用具の紹介などを行っております。
また、季節に合わせた作品を皆で作成しています。
理学療法(PT)
できることを最後まで
ROM訓練、筋力増強訓練、基本動作訓練、呼吸リハビリテーション等を実施しています。また、人工呼吸器・モニター管理下の患者様に対し、ベッドサイドでの訓練だけでなく屋外への散歩や歩行練習等を行い、積極的な離床、QOL向上を図っています。
- 離床
安全を第一に離床を行い、外へ散歩に行くなど外出の支援など行っています。
また、人工呼吸器を装着しながら、ベッドを起こしたり、座ったり、車椅子に乗ったりします。患者様の状態や希望に合わせて行っています。
人工呼吸器下で歩行練習も行います。
普通型車椅子2台、ティルトリクライニング型車椅子9台、完備しています。
- 呼吸理学療法
人工呼吸器を使用することで、呼吸機能に様々な合併症が起こると言われています。その為当院では専門的な知識の元、呼吸理学療法を提供しています。
排痰補助装置を使用して痰を出しやすくします。